「さて4年後。新しい「名駅四丁目7番地区共同ビル(仮称)」は、どんな姿で名古屋を訪れる人を迎えてくれるのでしょうか…?」
この文章で、当シリーズのVol.15をしめくくったのは2003年のことでした。名古屋駅前の市バスターミナルから見た当時の写真をもう一度、こちらに再掲します。この当時の名駅正面南側は左側から順に、名古屋ビル・毎日名古屋会館・豊田ビルと並んでいました。
ということで、上の写真を撮影してから5年後の姿を、ほぼ同じ場所で撮影してみました。感覚を合わせるため、あえて巨大な画像にしてあります(これでも全景が入らない…笑)。
毎日名古屋会館と豊田ビルの跡地は｢ミッドランドスクエア｣として2007年に再開発工事が竣工。高さ247mの高層棟側はオフィスがメイン、低層棟側は商業施設が入居し、駅に面した側にはブランドショップばかりがズラリと軒を揃えています。名古屋ビルも解体が終了し、現在建て替えが進行中です。
さらに、奥の方にあった三井ビルディングのうち2棟(東館・南館)も再開発の対象となって解体され、跡地にはモード学園の新校舎｢スパイラルタワー｣が2008年4月に竣工しています。
…ということで、この写真の背後にあるJRセントラルタワーズのツインビル、やや北側にある名古屋ルーセントタワーと併せると、名駅地区には5棟の超高層ビルが並ぶことになりました。
ここ数年で、私たちが慣れ親しんで来た名古屋駅前界隈の景観も、急速に変化を遂げつつあります。恐らく今後は、既に築後50年前後となる名鉄ビル(写真右側)や、大名古屋ビルヂング(写真からは外れていますが、ロータリーの正面北側のビルです)、名古屋中央郵便局旧本局(現 名古屋駅前分室)等の建て替えも話題になって来ることでしょう。
｢都市景観としては、高さが揃ったビルが並んでいる昔の姿の方が美しいと思うんだけどねぇ。O型君、どう思う?｣…生粋の名古屋っ子である某先輩からそう問いかけられながら、これらの「摩天楼」群を見上げていたのでした…。(2008-
5-17記)