このシリーズ初めての「札幌ネタ」…といえば、近頃話題のこの場所を採り上げないワケには行かないでしょう。
札幌駅とその周辺ですが、しばらく札幌に来たことのない方には「まるで別世界」のたたずまいに変貌しました。
札幌駅の旧駅ビルは4代目の駅舎として、1952年〜1957年にかけて竣工しました。北海道では初めて、駅施設の建設費の一部を外部が負担し、商業施設を併設する「民衆駅」となり、地下にはステーションデパートが設けられました。
当初は4階建てでしたが、1962年〜1965年にかけて5階部分を増築。外装もクリーム色からブルーのタイル貼りに変えられました。このほかにも札幌市の発展と共に、地下商店街の拡張、地下改札･地下鉄連絡口の新設、バスターミナルの札幌ターミナルビル(ESTA)への移設などが行われています。
駅ビルの大半は国鉄北海道支社・北海道総局⇒JR北海道本社として使用され、1988年11月の高架工事竣工後も使用が続けられて来ましたが、1995年11月の本社移転に伴い使命を終え、再開発事業の本格化と共に1995年〜1996年にかけて解体されました。
下の写真は、本社移転間近の頃の旧駅ビル。駅前広場の大半は駐車場とタクシー乗り場になっていました。
旧駅ビルの解体後、まず駅前広場部分の整備が行われ、1999年に地下商店街の改築と広場の拡張整備が竣工。特徴あるグラスドームや、モニュメントの新設･移設が行われました。
そして2003年3月6日、新しい駅ビルの「JRタワー」が全面オープン。西側のビルに大丸札幌店、そして中央及び東側のビルには複合商業施設「札幌ステラプレイス」が入居し、札幌都心の新しい大規模商業施設として、多くの人で賑わっています。
東側のビルは38階建てとなり、上部階にはオフィスビルとホテルが入居し、最上部の展望室は高さ160m。札幌の新しいランドマークとなりました。
写真のとおり、この再開発事業により駅ビルのフロントラインが大きく北側に寄せられ、駅前広場が拡げられた様子がお判り頂けると思います。
札幌の新しい「まちの顔」としてオープンしたJRタワーですが、とにかくこの変貌ぶりには驚くばかりです。
旧駅ビルの屋上から毎正時に流されていたオルゴールの時報をふと、懐かしく思い出す…ようになると、やはりオヂサンですね(^^;)。