｢AL車｣のラストを飾ったのが、やはり旧形車の車体更新で登場した7300系と3300系でした。
　どちらも、当時増備されていたSR車(カルダン駆動車の総称)に準じた車体となり、冷房も装着されていました。

7300系4連+3600系?2連　　　東岡崎行普通　　　Dec-25,1987.

　3800系などの機器を流用し、パノラマカーに準じた新製車体を載せて、1971年に登場したのが7300系です。他のAL車と共通運用を組み、名鉄各線で使用されました。
　1997年の豊橋鉄道渥美線昇圧(600v→1500v)に伴い、大半の車両が同線へ移籍しましたが、2004年までに全車が廃車となりました。

3300系3連　　神宮前行普通　　　Dec-25,1987.

　OR車の機器を転用の上、6000系に準じた車体を新製して1987年に登場した3300系。支線区の冷房化促進のため、3両固定編成となりました。
　名古屋本線系統では最後のツリカケ車として活躍していましたが、2003年に全車廃車となりました。

　バラエティに富んでいた名鉄のツリカケ車も置き換えが進み、現在は瀬戸線の6650系・6750系24両(OR車の機器転用・1986年〜1990年に新製)が残るだけとなっています。
　モーターを唸らせながら、時には100km/h近い高速で優等列車に使用されていた姿も、今は昔となりました…。