(上)の旧型車編に引き続き、こちらでは1955年新製の5000系以降の｢SR車｣のうち、クロスシートの特急･急行用車をメインに紹介しましょう。
また、｢付け足し｣程度で恐縮ですが、当時金山橋界隈で見られたJR東海の車両についてもまとめてみました。
名鉄の高性能車は1955年の5000系以来、優等列車用のクロスシート車を中心に増備が続けられました。1961年には日本で初めての前面展望席付電車となった7000系が登場し、｢パノラマカー｣の愛称で親しまれるようになります。1973年に発生したオイルショック後の乗客増加に伴い、1977年から新製された6000系以降は3扉の通勤車仕様の車両増備が中心になるのですが、これらの通勤車も新製当初には小型のクロスシートを装備していた車両がありました。
この写真を撮影した当時は、｢パノラマカー｣が名実共に名鉄の代表車となっていた時代。国鉄民営化･JR東海発足(1987年)に対抗して、座席指定車に使用される特急車の車内改装が実施され、白帯を巻いた車両が続々と登場していました。また、観光特急用として展望室を2階席とした｢パノラマDX｣もデビューし、それまでの｢スカーレット1色の名鉄電車｣のイメージが、少しずつ変り始めた時期でもありました。
(上)と同様に｢軸足不動｣の写真ばかりですが、ご笑覧頂ければ幸いです。