このページ初の｢内地ネタ｣として、未だに強烈な印象を残している阪急電車の「キタグチのダイヤモンド」を採り上げましょう｡
線路同士が平面で交差するのは、各地の路面電車ではよく見られた風景でしたが…。
長い編成の高速電車が直角に交わっていたのは、ここ阪急西宮北口駅だけでした。
子供の時にこの風景を雑誌で見て以来、ぜひ訪れてみたいと思い､1982年と1983年の2度､撮影に訪れました｡
神戸線の4本の線路(特急の追い抜きがあるため､1〜4号線まであった)を、今津線の6両編成の電車が「ダダン、ダダン」と派手なジョイント音を立てて渡って行く光景は、目の前で見ていると迫力満点でした｡
1926年の今津線全通時に設けられ､阪急電車の名物だった平面交差も､神戸線の8両編成の電車を10両に増結するためホーム延長が必要になり､用地確保のため1984年3月24日限りで廃止されました｡
今津線は西宮北口駅を境に南線(今津行き)と北線(宝塚行き)に分断され､南線には3両編成のワンマン列車が走っています｡
そして西宮北口の駅舎も2階に上がり､現在では様相が一変しました｡