キハ183形のトップナンバーと言えば､昨今は｢国鉄塗装｣(Vol.19参照)を再現して注目の的となっているのですが…｡
1997年のホンの一時期､こんな塗装でリゾート特急の｢助っ人｣になったことがありました。
事の起こりは､1997年2月。根室本線で発生した踏切事故により､ノースレインボーエクスプレス用車両のキハ183-5201が大破し、苗穂工場へ長期入場を余儀なくされたのです｡
団体運用等の必要から他の4両を遊ばせるワケには行かず､急きょキハ183-1を｢助っ人｣に起用｡塗装も他のノースレインボー車と合わせて､運用に就いたのでした｡
当時､ノースレインボーエクスプレスは青函トンネル通過対応車(トンネル内は電気機関車が牽引)となっていたため､東北方面への団体臨時列車等に起用されることが多かったのですが､この｢助っ人編成｣のまま本州への運用に投入され､ひときわファンの目を引いたものでした｡
因みにこの写真は、奥羽本線の弘前駅での撮影｡ちょうど弘前桜まつりの臨時列車に起用され､｢内地｣へ渡ってきた時のものです｡
もちろん､キハ183-5201の復旧と共にこの編成も解消され､キハ183-1も通常の塗装(この当時は｢とかち･オホーツク色｣)に復元されています｡
でも、案外とこの塗装､お似合いだった…と思うのは､僕だけでしょうか？(^^;)