この当時、まだ北海道内の夜行需要は根強いものがあり、それ故に旧型客車から14系座席車・寝台車への置き換えが行われて、近代化が図られたのです。
その14系も全盛期は短く、1991年に｢利尻｣が気動車併結化されたのを皮切りに、1993年までに順次座席車を気動車化。｢大雪｣｢まりも｣は特急に格上げの上、｢オホーツク｣｢おおぞら｣に統合されました。
2001年に再び｢まりも｣の愛称が復活しましたが、夜行需要の減退に伴い、ついに2008年8月を以て、北海道内夜行の運行に終止符が打たれる事になりました。
夜の賑いが残る札幌駅から道内各方面へ向かう夜行列車が続々と発車する情景も、思い出の彼方へ消えて行こうとしています。(2008- 8-29記)
本稿作成に当たり、以下の文献を参考にしました。また、引用した編成メモは私が当時記録していたものです。
・ 鉄道ピクトリアル 1999年4月号(10系寝台車特集)・2002年6〜7月号(スハ43系特集)・2003年7月号(北海道の鉄道特集)・2004年7〜8月号(オハ35系特集)・2006年7〜8月号(スハ32系特集)