2008年8月31日を持って廃止される、臨時特急｢まりも｣。
この列車の廃止を以て、北海道内で完結する夜行列車はついに全廃。本州連絡の｢カシオペア｣｢北斗星｣｢トワイライトエクスプレス｣｢はまなす｣が残るのみとなります。
今からほぼ四半世紀前、北海道内の夜行急行はまだ安定した利用率を保ち、荷物・郵便輸送にも重要な役割を果たしていました。
稚内行｢利尻｣、釧路行｢まりも3号｣、そして網走行｢大雪5号｣と、立て続けに夜行急行が出発する札幌駅には、独特の旅情が漂っていました。
長らく43系座席車と10系寝台車の組み合わせで運行されていた夜行急行ですが、1982年11月改正でまず座席車が14系化。そして1983年4月〜1983年7月に掛けて寝台車も14系に置き換えられ、｢プルートレイン｣らしい装いに一新されました。今回はこの置換前後に撮影した私の写真から、旧型客車の情景を中心にピックアップして、紹介させて頂きます。
ほとんどが、まだ地上旧駅だった札幌駅での｢お手軽撮影｣ですが、ご笑覧ください。
(なお、一部に札幌運転区で撮影した写真が含まれていますが、いずれも鉄道友の会北海道支部の見学会で許可を得て撮影したものです)