この当時は、名実共に｢パノラマカー｣が名鉄のイメージリーダーとなっていました。
1961年の7000系1次車登場からこの当時でも20年以上過ぎていたのですが、本線系統の特急から支線内の区間運用まで、7000系･7500系･7700系の各系列が幅広く活躍していました。
7000系は1982年から特急運用車に対しての車内整備が行われ(一部7700系も含む)、整備が行われた車両はスカーレットに白帯を巻いた塗装に変更されました。後期の施工車ではシートのハイバック化など、より一層の快適性の向上が図られています。
特急車整備が行われた「白帯車」編成のダブルヘッダーで運行される本線特急は、文字通りこの当時の名鉄特急の｢華｣でした。
因みにこの写真に写っている7000系ですが、前半の編成と後半の編成ではユニットクーラの形状が異なっています。前半の編成は1967年に増備された3次車、後半の編成はオリジナルタイプの1次車or2次車から整備されたものです。
白帯を巻いていない｢一般車｣も、特急運用に就いていました。因みにこの当時、名鉄では｢特急｣は全車指定席で運行されており、全車自由席で特急に準じたダイヤで運行される列車は｢高速｣と称していました。
この7000系は1971年製の7次車。上の編成とはまた違う形のユニットクーラを搭載しており、座席指定表示用の小窓が窓上に設けられています。