1992年7月のダイヤ改正以降、札幌〜室蘭間の特急には「すずらん」の愛称が付けられ、同区間を走る「北斗」系統の補完的な役割が強まりました。
　等時隔運行ではなくなり、1994年以降は設定本数も5往復に減少しましたが、「エル特急」の呼称は維持されました。
　この写真は苫小牧駅での撮影ですが、背後の丸井今井苫小牧店は1995年に開業したものの、開業10年余りで閉店を余儀なくされています。

苫小牧に停車中の｢すずらん｣　バックの丸井今井苫小牧店は2005年10月に閉店　　　Aug-16,2000.

　地方線区のワンマン化進行に伴い、室蘭本線の東室蘭〜室蘭間でも711系は朝ラッシュ時の輸送力列車のみの運用となり、日中この区間に乗り入れて来る「電車」は781系のみとなりました。
　「すずらん」運行開始後も、この区間は普通列車として運行されています。

測量山展望台からのショット　　鉄都室蘭の風景に781系は馴染んでいた　　May-30,1998.

　室蘭駅は都市計画に伴い、1997年10月に1.1km母恋寄りの新駅舎へ移転。木造の旧駅舎を入ると見られたこのシーンも、過去のものとなりました。
　写真左側にはかつて、石炭列車発着のための広大なヤードが展開していました。

移転直前の室蘭駅ホームにて　　｢汽車｣時代の面影が残されていた　　Sept-23,1997.