東京や大阪で例えると「ゆりかもめ」や「ニュートラム」のような性格付けで、ロンドン都心のBank･Tower
Gatewayからロンドン東部地区にネットワークを伸ばしています。
もともと、1960年代末からの不況で造船所が閉鎖され、遊休地となっていたIsle
Of Dogs(ドッグ島)を新しい金融センターや商業施設として再開発することとなり、そこへの交通手段として1987年7月に第一次線が開業しました。その後も路線延長が実施され、1991年にはロンドンの金融の中心地であるBankへ、地下線で乗り入れています。
一応、“Light Rail”とは呼ばれていますが、路線の大半は旧国鉄の貨物線等の廃線跡や旧高架橋を利用して建設されており、集電も第三軌条から行われています。「鉄道のシステムを利用した新交通システム」と考えた方が、無難かも知れません。
全線に亘りATOと移動閉塞が採用されており、無人運転が実施されていますが、各列車には添乗員が1人乗務しています。
この車両は、エリザベス女王の在位50周年記念の特別塗装車となっていました。
