1975年、最後のSL基地となった岩見沢第一機関区の様子です。岩見沢駅の裏側、現在の岩見沢運転所の場所にありました。
　室蘭本線・幌内線で運用されていたD51・C57が多数配置されており、本線用の大型機が頻繁に出入りする光景からは、｢SL全廃｣が迫っているとは思えない雰囲気がありました。

岩見沢駅の跨線橋から見下ろした岩見沢一区　ナメクジD51が給水中　　　Sept- 3,1975.

　SL全廃を間近に控えた12月初め、再び岩見沢を訪れてみました。
　9月に僕が乗った列車を牽引していた(Top参照)C57 144も既に火を落とし、構内に留置されていました。

もう1両のC57と共に留置されていたC57 144　　　Dec- 7,1975.

　この時は｢スト権スト｣の直後で、しかも北炭幌内鉱の坑内火災により幌内線の貨物も運休中。
　SLもこのまま全廃か?…と言われていたのですが、火の入ったD51の姿を見てひとまずホッとしたものでした。

岩見沢一区構内で待機中のD51　　ナンバーの位置が独特なのだが車番が…　　Dec- 7,1975.

　岩見沢だけでなく名寄などでも、SLのいる風景は｢日常的｣だった筈なのに、なぜか手元に残されている写真は少ないのです。
　子供の頃、どうしてもあの｢五段階汽笛｣の響きが苦手で、いつも耳を塞ぎながら発車を待っていた…そんなことも、関係していたのでしょうか?(^^;)