2006年3月17日。この日限りで、JR北海道は張碓(函館本線)・智東(宗谷本線)・旭浜(室蘭本線)など7駅を廃止しました。
札幌から小樽へ向う列車に乗っていると、銭函駅を過ぎた辺りから石狩湾沿いを走ります。そして、崖下の狭い空間にある張碓駅を通過した後、張碓隧道をくぐると、眼前に港から拡がる小樽の景色が見えて来ます。
その節目にある「海辺の小さな駅」、張碓駅のたたずまいが、僕は大好きでした。ただ、なかなかこの駅に降りる機会のないまま歳月は流れ、停車する列車は年々減少して、ついには海水浴シーズンのみ営業の臨時駅に。
1997年の夏、つと思い立ってこの駅に降りてみることとしました。僅か2時間程度の滞在時間でしたが、この駅のもつ魅力を堪能するには十分な時間でした。
張碓駅の営業は結果的にこの年が最後となり、以後はずっと営業を休止したまま、廃止に至りました。
最後の夏にこの駅を訪れた際のショットから、ピックアップして紹介したいと思います。拙い写真も多いですが、ご笑覧くださいませ。
