Vol.1　　minolta X-7Black

1980年に発売され、当時大学生だった宮崎美子が出演した｢今の君はピカピカに光って♪｣というCMで有名となったカメラです｡
絞り優先AE(レンズの絞りの設定で、シャッタースピードが自動的に決められる)のみ、マニュアル機構を省略して低価格化を計ったカメラで、当初はクロームボディのみの発売でしたが、ほどなくファインダーやグリップを改善したブラックボディが追加されました｡

高校3年だった1981年の春｡親類に買ってもらったこのカメラが、初めての一眼レフとなりました｡
ブラックボディにレンズはMDロッコール50mmF1.4という組み合わせだったのですが、AE専用機という事もあり、当時としては初心者にも非常に使いやすいカメラだなぁ…と思ったものです｡
ミノルタのカメラの大きな特徴である、巻き上げレバーのスムーズさは、このカメラでも同じ｡
シャッターボタンにはセンサースイッチが入っていて、ボタンを半押しにしなくてもファインダーで露出が確認できたのが、初心者にはありがたい構造でした｡ただ、スローシャッターの警告ブザー(1/30以下で鳴る)は少々うるさかったのですが…。
そして、ファインダーも明るく、ピントのヤマがつかみ易いものでした｡

このカメラはほぼ4年にわたり、使用しました｡
猛吹雪の中で使用してもバッテリーがダウンしない…というタフさの反面、買って3年目辺りから、原因は不明なのですがシャッターが開いたままになってしまい、写真が使い物にならなくなる…というトラブルが頻発するようになり、メーカーで修理してもらっても安定せず、結局継続使用をあきらめ、代替機を探すことにしました｡

当時、既にMinoltaではαシリーズへの切り替えが始まっていたこと、そして、周囲の鉄道ファン仲間の大半がCanonを使用していたこともあり、後継機はCanonAE-1+Pへ切り替えることとしたのです｡
(その前に、社会人の初ボーナスで望遠ズームを買っていたのですが、いずれはCanonを使いたいと思っていたこともあり、マウント交換が可能なタムロンのレンズを買っていました)

現在も、このX-7は実家で保管しています。
たまに出してみると、ただカメラをいじっているだけでワクワクしていた高校時代の思い出がよみがえって来ます…。